2011.7.17
陸前高田市立横田小学校の親子が
遠野市に遊びに来ました。

　7月17日（日）、陸前高田市立横田小学校の親子27人が、遠野市の柏木平レイクリゾートに遊びに来ました。これは遠野まごころネットと遠野市レクリエーション協会が連携して、毎週、被災地の子どもたちを自然豊かな遠野市に招き、伸び伸びと遊んでもらおうという活動です。
　午前８時、集合場所の横田小学校に親子が集まりました。横田小学校の校庭には仮設住宅が並び、つい最近まで体育館も復興関連の資材置き場になっていたといいます。子どもたちは仮設住宅の周りに残されたブランコなどの遊具で遊んでいます。横田小学校の佐藤先生と子どもたち15人、保護者11人が、遠野市レクリエーション協会の熊谷亨さんと一緒にバスに乗り込み、遠野市に向けて出発しました。

　この日はレクリエーション・ボランティアに、広島教育レクリエーション研究会（安芸の子リーダー養成協会）の皆さんも参加しました。午前中、歌を歌ったり、ジャンケンや自己紹介を兼ねたゲーム、指遊びやジェスチャーなどの遊びをみんなで楽しみました。


お昼はピザづくり。グループごとにチーズやソーセージなどをトッピングして、施設にある窯で焼いてもらいます。いっぺんにたくさんは焼けないのですが、全部焼き上がるのを待って、みんなで一緒に食べました。
　午後からは外のグラウンドで遊びました。ペタンクや大縄跳び、ドッジビーでやるストラックアウト、バンブーダンスなど、回数や点数を競いながら、それぞれの種目にチャレンジをしました。また、室内では、折り紙でツルを折り、それぞれのツルの色を使って一つの絵を描くプログラムが行われました。これは広島教育レクリエーション協会の皆さんが何年も続けている「ワンピース運動」で、平和の願いを一つのツルに込め、それが一つの絵となることで、他の人たちともつながっていくというプログラムです。


　子どもたちは、「広いところで思い切り遊べた」「みんなで遊ぶのが楽しい」話してくれました。保護者の方は、「子どもたちはストレスがたまっているから、こうして連れ出して遊ばせてあげたい」、「大人も被災地の中でがんばっていますが、やはり気持ちが滅入ってしまうこともあるため、こうした子どもたちと楽しく過ごす機会がもっとあれば」と話してくれました。 佐藤先生は、「横田小学校は校舎など直接被害がなかったのでまだ良い方。しかし震災のために親子行事などもできなくなっていたので、こうした支援は助かります」とお話くださいました。
　陸前高田市は広い範囲で津波の被害を受けたため、まだまだ瓦礫の撤去など復興に時間がかかります。今後、遠野市レクリエーション協会は、高田小学校や長部小学校、気仙小学校など、陸前高田市の中でも被災地の中にある小学校の子どもたちも招待します。