レク・ボランティアサポート支援金に
ご協力ください!
Team Recrewの活動を支援するための支援募金を募集しています。いただきました支援募金は、被災地で実施するレクリエーション・プログラムの運営に活用させていただきます。振込手数料は無料です。
●銀行振込(支援募金受付専用口座)
名義=財団法人 日本レクリエーション協会
(みずほ銀行虎ノ門支店 普通預金2746628)
●お願い:物資はお受けできません。
●問い合わせ
公益財団法人 日本レクリエーション協会
総務・経理チーム
TEL.03-3265-1241
e-mail : soumu@recreation.or.jp
ベルを使って「♪なべなべ底抜け」の歌にあわせてくぐり抜けます。
被災地でがんばる
宮古市レクリエーション協会
宮古市レクリエーション協会は、4月の終わりごろから毎週日曜日に避難所や小学校を訪問し、レクリエーション・ボランティアの活動を続けています。メンバーの中には自宅が被災した方もおり、レク協会の用具もずいぶんと津波に流されました。
5月29日(日)朝もメンバーが宮古市役所の駐車場に集まりました。これから車2台に分乗して重茂小学校へ向かいます。宮古市はとても広いうえ、被災地の悪路や狭い山道を通り抜けていくために、片道に50分くらいかかりました。重茂は津波が海抜40mの高さまで達した地区で、重茂小学校も当初は避難所になっていました。学校が始まってからは被災した千鶏小学校、鵜磯小学校の児童も通い、校庭には仮設住宅が建てられています。
午前10時、体育館には40人近い子どもたちとお母さんたちが待っていました。みんなと挨拶を交わしたあと、準備体操がわりに軽快な音楽を流して身体を動かしたり、ゲームをしたりして楽しみました。その後、子どもたちは大縄跳びやドッジビー、バッゴー、竹トンボなどの遊びのコーナーに分かれて遊びました。宮古市レク協会のみなさんは、子どもたちを褒めながら上手に遊びに引きつけます。子どもたちも遊びに夢中になり、上手にできたときの「やった!」という笑顔が広がりました。
しばらくして、小さい子どもたちが飽きてくると、副会長の坂下真紀子さんがベルを使い、子どもたちの手をとって輪をつくりました。「なべなべ底抜け、底が抜けたら帰りましょ」と歌いながら、輪を動かします。まわりで見ていた子どもたちも加わり、輪が大きくなっていきます。メンバーの一人、米沢勝さんは、ベルで少し大きい子どもたちにチャンバラをしかけました。みんな夢中になって米沢さんを追いかけます。
子どもたちが十分身体を動かしたところで、今度は紙ヒコーキづくりが始まりました。それぞれ自分で紙ヒコーキを折り、学年ごとに分かれて飛ばし、飛んだ距離を競いました。
最後に音楽にあわせて体操とストレッチをし、みんなで身体の動きもつけながら「野に咲く花のように」という歌を歌い、この日のプログラムを終了しました。
最後は歌にあわせてストレッチ体操で終了。
ドッジビーをフープディスゲッターめがけて投げっこして楽しみました。
子どもたちとチャンバラごっこをする米沢勝さん、子どもたちの攻撃に降参ぎみ。
宮古市レクリエーション協会の皆さん。
中央の犬のぬいぐるみを持っている方が、副会長の坂下真紀子さん。
被災地の児童館を支援
いわて子どもあそび隊
宮古市や釜石市などの岩手県沿岸部では、保育所や学童保育の機能も担う「保育型児童館」、「健全育成型児童館」等があり、児童館は地域の中で大きな役割を担っています。被災地の児童館では、被災をした職員も少なくなく、避難所や仮設住宅から通い、自分の生活を再建しながら保育や学童保育の仕事にも取り組んでいます。
こうした被災地の児童館と職員を支援するために「いわて子どもあそび隊」がつくられました。いわて子どもあそび隊は、岩手県立児童館いわて子どもの森、岩手県社会福祉協議会、岩手県立大学、盛岡大学等によって構成され、日本レクリエーション協会の公認指導者も活動に参画しています。
6月22日(水)、避難所にもなっている岩手ふれあいランドにボランティア6名が集まり、宮古市高浜児童館に向けて出発しました。高浜児童館は午前中は保育所として、また午後には学童保育の役割も担っています。児童館のまわりの家は津波で壊され、児童館の中にも水が上がった跡が残っています。
午後3時半を過ぎると、学校が終わった児童が集まってきました。最初にみんなで宿題を終わらせ、その後ボランティアと一緒に遊びます。この日は、遠野市の白岩児童館から来たボランティアがサクランボの種飛ばし大会を開きました。一人ひとり、舞台の上から種を飛ばし、飛んだ距離を測ります。その後、ボランティアの中村大介さんが手品を披露。破いたトランプが元に戻ったり、数字が変わったり、ペットボトルの中に入ったり。目の前で繰り広げられるマジックに子どもたちは夢中になっていました。
「せーの」の合図で、さくらんぼの種をとばしっこ。
宮古市高浜児童館。
ペットボトルで作ったけん玉で楽しみました。
子どもたちは、中村大介さんの手品に夢中です。
災害支援レクリエーション・ボランティアを養成
宮城県レクリエーション協会は、県内での活動を担うボランティア養成を始めました。その最初の研修会が6月11日(土)、仙台市内にて行われました。今後の活動を安定的に、また継続的に実施するためには、被災地に在住するなどの関わりが欠かせず、また活動の核となるリーダーが必要なことから、今回はそうした候補16名を集めての研修です。
研修では、「被災地の現状と課題」、「災害支援ボランティアにおける安全管理」、「高齢者と子どもの心のケア」等について学び、避難所等を想定したレクリエーション支援の実際やコミュニケーション・ワークなどを演習形式で学習しました。受講生はそれぞれの活動の展開案を作成し、実際の活動に備えます。そして後日、受講生は自分で作った展開案をもとに演習を行い、実際の避難所での実習を行いました。
受講生の中には、被災地である気仙沼市、多賀城市、名取市、利府町等に在住し(被災した方もいます)、社会福祉協議会やボランティア活動との関わりのある方もおり、すでに被災地での活動が展開されています。宮城県レク協会では、今回養成したリーダーを核に、新たなボランティア養成も行う予定です。
福島県レクリエーション協会は8月5日から7日にかけて、被災の大きい相馬市や南相馬市等の子どもたちを対象としたキャンプを喜多方市にて行います。また、日本レクリエーション協会も福島県レク協会と共催で、放射線の影響で外遊びができない県内の子どもたちを対象としたキャンプを、8月1日から9日にかけて国立磐梯青少年交流の家にて行います。
2回目の研修会(6/18)では、それぞれ考えたプログラムを
演習形式で体験しました。
肩もみでリラックス、自然と笑顔になります。
「右手を両耳に、左手を右わき腹の方へ…」と説明通りに手足を動かしたら、何のポーズ? 大爆笑でした。
岩手県野田村で青森県八戸市レク協会が
レク・ボランティアを実施
八戸市レクリエーション協会事務局
高橋 昌樹さん
6月27日、岩手県野田村の包括支援センターの依頼により、レク・ボランティア活動を実施参加しました。種綿地区は津波の被害は直接無かったものの、地震による被害や親戚、知人が津波被害を受けた方がいるなど、やはりまだまだ震災の影響が感じられるものでした。
嚥下体操と軽い運動レク、音楽を交えた運動レクなどをしながら楽しい一時を過ごすことができました。終了後には、「今度~、いづ来んのぇ~」という嬉しい言葉もいただき無事終了しました。
また、6月29日、八戸短期大学(課程認定校)の学生が野田村に入り、保育所と特養施設でレク・ボランティアを実施しました。