笑顔Again プロジェクト

被災地に笑顔を届けよう!ご協力をお願いいたします。

レク・ボランティアサポート支援金に
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 Team Recrewの活動を支援するための支援募金を募集しています。いただきました支援募金は、被災地で実施するレクリエーション・プログラムの運営に活用させていただきます。振込手数料は無料です。
●銀行振込(支援募金受付専用口座)
 名義=財団法人 日本レクリエーション協会
 (みずほ銀行虎ノ門支店 普通預金2746628)
●お願い:物資はお受けできません。
●問い合わせ
 公益財団法人 日本レクリエーション協会
総務・経理チーム
 TEL.03-3265-1241
 e-mail : soumu@recreation.or.jp

被災地の子どもたちに笑顔をとどけるTeam Recrew

仮設住宅での支援活動が本格化。


仮設住宅に移った後は、閉じこもりや運動不足が大きな課題だといいます。

楽しみながらの健康づくりが好評!
大東町レクリエーション協会

 津波による大きな被害を受けた陸前高田市。仮設住宅への入居が始まると、閉じこもり防止や介護予防のために、市健康推進課と市社会福祉協議会が連携して、地域ごとに「お茶っこ飲みの会(お茶飲みサロン)」を開催し始めました。10月20日(木)、大東町レクリエーション協会(岩手県一関市)の皆さんが、米崎サロンと長部サロンに伺いました。
 陸前高田市の仮設住宅は、被災した市街地を囲む平地の少ない高台に建てられているため、集会所などがない小規模の仮設住宅が点在しています。そのため、市社協の職員が小型バスなどで高齢者を迎えに行き、コミュニティセンターのような場所でサロンを行っています。米崎地区も8つ、長部地区も5つの仮設住宅から参加者が集まってきます。
 「今日は大東町レクリエーション協会の皆さんが山一つ越えて来てくれました。気仙弁で通じるからね」と紹介され、大東町レク協会のプログラムが始まりました。最初は小野寺美智子さんの準備体操です。手や腕、首、足など、身体をほぐしたり伸ばしたりする動作を、どうすると気持ちが良くなるのか、参加者の皆さんとお話をするような雰囲気で進めていきます。続いて松川栄一さんがハンカチを投げている間に拍手をしたり、足を踏みならしたり、大きな声で笑ったりするゲームをしました。その次は村上睦子さんがグループゲームを、五日市道子さんと松川登美子さんが歌にあわせた運動をするなど、大東町レク協会の皆さんが、それぞれ順番にプログラムをリードしていきました。
 大東町レク協会は6年前から介護予防のためのレクリエーション支援を続けてきました。今回もそうした実績を評価されて、陸前高田市での活動につながっています。どのプログラムもゲームや歌などの活動ですが、身体や心肺機能に働きかけるものでした。
 このサロンではリハビリ的な運動もやっていたとのことです。しかし「毎回は疲れる、大変だ」という声もあり、レクリエーションを取り入れたと言います。市社協職員の方が、「こういう楽しみながら、笑いながらの運動が高齢者にはいいようです。みんな楽しんでいます」とお話しくださいました。長部サロンでは、参加者の方が大東町レク協会の皆さんへのお礼にと、地元の民謡「気仙坂」を歌ってくれました。

大東町レク協会のみなさん。左から小野寺さん、松川(栄)さん、村上さん、
松川(登)さん、五日市さん。


仮設住宅では意外に交流がなく、サロンに出てこない方も少なくないそうです。


大東町レク協会は毎月、米崎と長部のサロンを訪問する予定。


冬に向かい気持ちが落ち込みぎみになるため、こうした支援がますます大事に。


「少しでも日常で話せる人が増えれば」とサロンが行われています。


特に男性に参加してもらうことが課題とのこと。


仮設住宅での地域サロン活動をレク協会が支援
仙台市レクリエーション協会

 10月8日(土)、荒井小学校用地仮設住宅(仙台市若林区)の集会所で、宮城県レクリエーション協会の山内直子さんと仙台市レクリエーション協会の黒田スミ子さんがレクリエーションによる支援活動を行いました。
 荒井小学校用地仮設住宅には、若林区荒浜地域で被災された方が生活をしています。震災前、この荒浜地区の浄土寺では、友引の日には葬儀等が行われないことから、友引の日に体操やおしゃべりを楽しむ「サロン友引の会」が開かれていました。その世話役をしていた二瓶そのさんたちが、「仮設住宅でも続けたい」とサロン活動を再開。震災前に介護予防のためのレクリエーション研修を受けていた縁で、今回、山内さんたちが参加することになりました。
 開始時刻の午前10時近くになると、仮設住宅に住む高齢者の皆さんが集まり始めました。中には要介護認定を受けられ、介護をするご家族と一緒に参加される方もいます。
 最初は二瓶さんのリードで「赤とんぼ」などの歌を歌ったり、歌に合わせて軽い体操をしました。歌集は二瓶さんたちの手作りです。その後を山内さんと黒田さんが引き受けました。
 「おはよう」と声をかけ合う歌や「ぱぴぷぺぽ」など言いづらい言葉で歌を歌ったり、紙を細長く裂く遊び、サランラップの芯に糸を巻いていくゲームなどを楽しみました。どれも、大きな声を出したり、口や指先、手首、腕を動かしたりするなど、遊びながら心肺機能や普段あまり使わない部位を刺激することを意識したものでした。
 グループに分かれてのゲームも楽しみました。新聞紙を丸めて作ったボールを目標に近づけるように投げるボウリングです。ボールが完全な球ではないために、ちょっとずつ違う方向に転がっていきます。時には敵のチームの目標に入ってしまうことも。意外な結果が出るたびに、大きな笑い声が響きました。
 サロン友引の会を運営する二瓶さんも被災者です。ご自身の住む場所が、この仮設住宅の地域から離れることとなり、今後のサロンの運営を話し合っているところでした。そこで、二瓶さんの仲間を仙台市レクリエーション協会が支援する形で、このサロンを継続していくことになりました。


今回の震災では、50戸以下の小さい規模の仮設住宅も多く設置されています。


荒井小学校用地仮設住宅は、約200戸が集まる仮設住宅です。


こうした規模の大きな仮設住宅は、ボランティアによるいろいろなサービスが提供されやすいといいます。


規模の小さい仮設住宅は、閉じこもりなども心配され、今後、こうした活動が広がっていくことが期待されています。