笑顔Again プロジェクト

被災地に笑顔を届けよう!ご協力をお願いいたします。

レク・ボランティアサポート支援金に
ご協力ください! 

 Team Recrewの活動を支援するための支援募金を募集しています。いただきました支援募金は、被災地で実施するレクリエーション・プログラムの運営に活用させていただきます。振込手数料は無料です。
●銀行振込(支援募金受付専用口座)
 名義=財団法人 日本レクリエーション協会
 (みずほ銀行虎ノ門支店 普通預金2746628)
●お願い:物資はお受けできません。
●問い合わせ
 公益財団法人 日本レクリエーション協会
総務・経理チーム
 TEL.03-3265-1241
 e-mail : soumu@recreation.or.jp

被災地の子どもたちに笑顔をとどけるTeam Recrew

仮設住宅での活動がスタート!


2泊3日のキャンプでは、テントの設営や野外炊飯、ナイトハイク、クラフト、野外ゲーム、キャンプファイヤーなどが行われました。

豊かな自然の中で、伸び伸びキャンプ!

福島県レクリエーション協会

 放射線の影響で外遊びが制限される地域に住む子どもたちに、豊かな自然と触れ合い、伸び伸びとキャンプを楽しんでもらいたい。福島県レクリエーション協会は、8月5日(金)から7日(日)にかけて、ネイチャリング・アドベンチャーキャンプを喜多方市山中森林公園にて開催し、福島市やいわき市などに住む子どもたち56人が集まりました。
 ナイトハイクでは、子どもたち一人ひとりがロウソクを持ち、小高い山の上に登りました。途中、ロウソクの火が消えたり、ガサガサという草木の音にドキドキしたりすることも。森を抜けると星空が広がり、天の川や流れ星にみんな感動しました。
 2日目の夕飯作りでは食材を前に並べ、班対抗のジャンケンをしながら食材の争奪戦をしました。最初はみんな、肉の獲得を目指します。そのあと、ジャガイモ、ニンジンとカレーの材料を獲得したり、ゴボウ、ネギを加えて豚汁を目指したりなど、それぞれが作戦を立ててジャンケンに臨みました。
 震災後すぐに避難をした家庭、避難所や仮設住宅での生活を経験した子ども。外遊びが制限されている地域、反対に自由に遊べる地域、簡易給食が増えた学校、給食を食べずにお弁当を持っていく子ども。子どもたちの置かれている環境は実にさまざまです。キャンプの中では、そうした状況を子どもたち同士で話し合い、「人それぞれ考えがあるからね」とお互いの対応を認め合ったり、子どもたち同士で経験したことを共有したりしていました。
 また、「避難生活や外で遊べなかったストレスを少しでも発散できれば」と福島県レク協会のスタッフが見守る中、子どもたちは一日中元気に走り回っていました。
 このほか、福島県レク協会と福島市レク協会では、福島市内や相馬市内に設置された仮設住宅での支援活動にも取り組み始めています。


食事を作るのも楽しいプログラムです。食材集めが楽しいゲームになりました。


クッブという野外ゲームにも挑戦。初めての挑戦でしたが、丸棒を投げるコツをつかみ、班対抗や男女対抗のゲームを楽しみました。

町民の声から始まった支援活動

しちがはまレクリエーション協会

 城県七ヶ浜町も津波による大きな被害を受けました。多くの町民が避難所での生活を送る中で、町民から「身体を動かしたい」という声が上がってきたといいます。七ヶ浜町は介護予防教室などにも力を入れ、運動をする習慣を持つ町民が多いのだそうです。しちがはまレクリエーション協会は、そうした町民の声に応えようと、震災後2週間から町内4カ所の避難所で毎日のように体操やストレッチ、軽い運動などを行い、7月から仮設住宅集会所での支援活動を始めました。
 8月20日(土)、この日は最初に、タオルを使った体操やストレッチ、ゲームなどを楽しみました。少し離れた仮設住宅からも参加がありました。「同じ地域の人に会えるから」と声をかけたのです。18畳足らずの集会所は、住民のみなさんでいっぱいになりました。
 お茶のみも楽しみの時間です。暮らしの様子や最近の出来事を話したり、久しぶりの再会を喜んだり、お互いの近況を知らせ合ったりして、おしゃべりを楽しみました。
 お茶のみが終わると、紙テープを編んで魚の形を作り、その魚を使った「魚釣りゲーム」をしました。魚が釣れるたびに拍手と笑い声が響き、子どもたちも夢中になっていました。
 「ここでは、楽しい時間を過ごしてもらえるようにしています」と舘岡会長。震災後、避難所や仮設住宅が離れてしまい、友人となかなか会えない人たちも多いため、「一つの接点、つなぎ目になれるように活動を続けていきたい」と話します。
 しちがはまレク協会は、毎週土曜日、謡(うとう)地区の仮設住宅で活動をするほか、第一スポーツ広場の仮設住宅集会所でも、ストレッチやリズム体操などを中心とした活動を月2回行っています。


震災後5ヵ月が経った今も故障した信号機や通行止めの幹線道路、津波に流された車両や家屋があり、被害の大きさが垣間見られます。


朝9時半、しちがはまレク協会のスタッフが着くと、住民のみなさんが集まり始めました。


作った魚も入れて、魚釣りゲーム。道具はスタッフの手作りです。歌の好きな人、体操が上手な人、ゲームができる人、それぞれの得意なことを活かしています。


タオルの上に載せたお手玉をパス。笑い声と歓声が響き、それを聞いた子どもたちや住民がのぞきに来ます。

野田村の子どもたちをお祭りに

八戸市レクリエーション協会

 八戸市レクリエーション協会は、8月1日(月)、岩手県野田村の親子を八戸市に招き、縄文時代の火おこし体験や、八戸三社大祭の山車引きに参加するプログラムを行いました。
 朝8時、野田村役場前に参加者が集まりました。八戸市まではバスで約1時間半。スタッフの大塚利美さんのリードで、クイズや言葉遊び、ジャンケンのゲームなどをみんなで楽しみ、バスの中は子どもたちの大きな声と笑い声が響きました。
 最初に訪れたのは、八戸市埋蔵文化財センター・是川縄文館です。ここは八戸市レク協会のメンバーの磯島康弘さんが勤務していて、短い時間の中での見学や体験を組んでくれました。ここでは火おこしに挑戦。初めは苦戦しましたが、段々にコツをつかみ、「腕が痛くなった」と言うほど、3回、4回と挑戦していました。
 午後からはお祭りに参加です。八戸市三社大祭は、神話や伝説を題材にした27の山車が市内を巡行します。「大きな山車でしょ」と言うと、「野田村の山車も大きいよ」と子どもたち。みんな野田村でも毎年山車を引いているのだそうです。「野田村でも山車祭りがあります。しかし、震災で今年は難しいと思い、山車引きを八戸で体験してもらおうと招待しました」と八戸市レク協会の高橋昌樹さん。
 子どもたちは高橋さんの地元の上組町若者連山車組の山車を引きました。途中、山車の人形がせり上がり、左右が大きく広がる仕掛けを見て、「大きい」「きれい」と声を上げていました。保護者のみなさんも昨年夏の野田村のお祭りを思い出し、「あれが最後になってしまうかと思うと」と感慨深げに山車を見ていました。また、「被災の跡を見ると、自然と涙が出てくる」、「子どもたちも、何かしら気をつかっている」という中で、「こうして気分転換ができる機会があり、とても良かった」と話してくれました。

大勢の見物客から拍手を受けるたびに子どもたちの山車を引く手にも力が入ります。


はずみ車のついた火きり棒を回して種火を作り、細かく削った杉の皮に息を吹きながら火を移していきます。


野田村の子どもたちは大歓迎され、祭りを盛り上げる「虎舞」が通るたびに虎に頭を噛んでもらっていました。


八戸市レク協会の活動はNHKや岩手日報、デーリー東北などに取材され、注目されました。



[笑顔Again]プロジェクト ネイチャー&レクリエーション楽宿開催報告 遊びで勝負!  学生ボランティアが大活躍の9日間。全国の課程認定校から52名が参加。

8月1日から9日までの9日間、3期にわたり国立磐梯青少年交流の家で「ネイチャー&レクリエーション楽宿(がっしゅく)」が開催されました。 この楽宿は普段屋外で思い切り遊べない福島県内の子どもたちを対象に、各期約90名の子どもたちが参加しました。

リーダー大人気!

 「アニキー、あそぼ~」「あねごー」「ぶーちゃん、なにやってんの~」
 子どもたちに大人気のリーダー。各班に2名の学生リーダーが子どもたちと2泊3日、寝食を共に過ごします。この学生リーダー、全国の課程認定校へ呼び掛けを行い、北は宮城県、西は福岡県までの総勢52名がボランティアとして参加しました。
 初日はリーダーも子どもたちも少々緊張気味でスタート。リーダーはコミュニケーションを取るために、子どもたちに積極的に話し掛けていきます。班旗作りのプログラムでも、なかなか名前が決まらない班や、班旗のイラストが完成しない班もありましたが、リーダーが中心になって子どもたちと完成させました。
 2日目になるとすっかり仲良くなり、一緒に行動することにも慣れてきた様子。「水鉄砲作り/水鉄砲大会」のプログラムでは、子どもたちが完成した水鉄砲で遊び始めると、リーダーも容赦なく攻撃を開始します。子どもたちもリーダーに団体攻撃を仕掛けていきます。真剣勝負、ずぶ濡れ状態の中で一向に終わる様子が見えません。子どもたちはそんな真剣勝負の遊びが楽しくて仕方がないようです。

かっこいい! リーダー

お楽しみプログラム、「キャンプファイヤー」では、リーダーがトーチトワリングを行いました。トーチトワリングとは、トーチ棒の先端に炎を点火したものを両手に持ち、演技を行うものです。
 リーダーのほとんどが未経験者。当日、1時間ほどトーチ棒の回し方やフォーメーションを練習し、本番に臨みました。暗闇の中、火の女神からトーチトワリングのメンバーに火が分火されると共に、演技がスタート。若干緊張した表情ですが、慎重に呼吸を合わせて演技を行っていきます。トーチ棒を回している姿に子どもたちは釘付けです。間近に火がクルクルと円を描いて回っている姿を見ることはめったにありません。火の美しさにすっかり魅了されたようです。
 子どもたちに楽宿の感想を聞くと、「楽しかった、また参加したい!」という感想が大多数を占めました。これもすべてはリーダーの活躍によるものです。子どもたちにとって、楽宿の思い出は心に残るものになったはずです。

1期のリーダー総勢16名。
ハイ、チーズ!
●初キャンプです。普段、子どもたちと接する機会は無いのですが、とても勉強になりました。
(大神田由美/日本工学院八王子専門学校)
●内容が盛りだくさんで楽しいです。またミーティングも意見を言いやすい雰囲気でスタッフとの調整もやりやすかったです。
(菊地麻紀/仙台大学)
●3日間一緒にいたら、子どもたちと離れられなくなっちゃいました。
(佐久間英里/国際武道大学)




トーチトワリングの演技に釘付け。